日常的に使っているPCがMacなので、Windowsはクライアント側の使用環境に合わせた動作検証に使うだけという状況からWindows11の導入には、なかなか重い腰があがりませんでした。
ただ、Windows10のサポート期限が今年10月に迫ってきますと、さすがにそろそろWin11環境を準備せざるえなくなり、いくつかの選択肢を検討した結果、Microsoftが提供するクラウドPC、Windows365でWin11環境を使ってみることにしました。
このクラウドPCですが、一般的なWin11搭載PC機器を購入することなく、Microsoftが用意するクラウド・サーバ内にWin11が稼働するOS領域を契約して、さまざまなデバイス(Macなどの非Win機器も可)から接続してWin11を使用する、という利用形態になります。

このWindows365の利用申し込みをしたところ、途中、Microsoft指定の認証方法で少し混乱しましたが、1時間もかからずにWindows11の使用環境を入手することができました。その後、デフォルトの英語環境を日本語環境へ設定変更することにひと苦労しましたが、なんとか一般的なPCと同じように使えるようになりました。
このWindows365を使ってみた率直の感想としては、これからはこんな形のOS利用もありかな、って感じですね。一番のメリットはWin11 PC機器を所有するわずらわしさがないことですけど、OSとハードウェアが切り離されることで、OS更新時のトラブルも低減できると思います。法人組織などでのWin11導入で、十分、検討対象となりうる選択肢だと感じました。
以前、これからのPC利用形態について、勝手気ままに想像してみたことがありましたが、Windows365は、その時イメージした「大きな政府」に該当すると言えます。OS更新やセキュリティ部分は、Microsoftなど「大きな政府」にお任せして、ユーザはOSが提供する環境を利用するだけで済む、といったものです。こんなお任せPC利用形態ですが、今後どんどん増えていくかもしれませんね。